薬剤師ライター・ノブコの市販薬・処方薬あれこれ

薬剤師ライターの市販薬・処方薬あれこれ

市販薬(OTC)・処方薬(医療用医薬品)についての解説記事です。

Amazonから薬剤師の求人!年収は?オンライン薬剤師の求人は?現役薬剤師が徹底調査!

これまでは、薬剤師というと病院や薬局など医療機関での仕事が花形でしたが、ここ最近になって活躍の場面は多岐に渡っています。
そこで気になったのがオンライン服薬指導の求人です。
医療用医薬品を扱うオンライン薬剤師の求人を探したところ、マイナビ薬剤師 等の転職サイトから数件の求人が確認できました。(2022.10現在)
オンライン服薬指導に関しては、オンライン受診+電子処方箋のセットでこそ真価が発揮できるかと思うので、じわじわと広がっていく未来はそう遠くないはず。
ただ、医療機関を受診するのは高齢者が中心なので、オンラインに関しては、どこまで普及していくのか読めないところでもあります。

 

そして、オンラインといえばやはりAmazon

 

2016年に第一類医薬品のネット販売が解禁されたのを受け、満を持して2017年にAmazonファーマシーでも取扱いを開始(販売はもちろんAmazonサイト内がメイン)。

 

今回は、Amazon薬剤師の求人の全てをご紹介します

 

 

 

Amazon薬剤師の年収・勤務地・仕事内容は?

 

年収は360万円~

Amazonには次のように掲載されています。

■給与
賃金に関する条件は、1次面接の前に個別に通知します。

 

別サイトには次のように掲載されています。

月額基本給: 466,700 円以上(年俸を12分割支給)
月額基本給には、月70時間の時間外労働手当に相当する時間外労働手当、深夜勤務手当、法定休日勤務手当分(固定残業代) が含まれている。
ただし70時間分を超える時間外労働手当、深夜勤務手当、法定休日勤務手当(固定残業代)についての割増賃金は 追加で支給。
月額基本給が 466,700 円の場合、固定残業代の額は 164,995 円であり、固定残業代を含まない本給の額は 301,705 円である。
※能力、資格、経歴、経験等を考慮し、面接後に最終決定 

ノー残業の場合は年収360万円、月70時間残業すると560万円ということになります

 

勤務地・勤務形態は?

Amazonから2022.10.11発信の求人は下記の通りです。

■勤務地

アマゾン物流センターにて薬剤師職を募集致します。
(このポジションの勤務地は東京都江東区です。)

 

■勤務地

アマゾン物流センターにて薬剤師職を募集致します。
(このポジションの勤務地は大阪府東大阪市です。)

Amazonサイトの下部に位置するオレンジバー「この職種で募集しているポジションの一覧を表示する」をクリックすると、Amazonからの最新の薬剤師の求人を確認できます。

出典:Amazon

 

別サイトでも大阪での募集も確認できます。
また、兵庫県尼崎市の物流センターで働いている薬剤師がいるという話も。

 

Amazonだとコールセンター的な場所でオンライン服薬指導ができる薬剤師を募集してるかなと思ったのですが、医療用医薬品の取り扱いに関してはまだのようですね。
ただ、2023年の電子処方せん解禁を受け、Amazonは処方薬のネット販売に参入するようなので、今後、医療用医薬品に関わる求人が出てくる可能性はあります。

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■勤務形態

勤務時間 基本9:00-18:00で、365日(土日祝日含む)シフト勤務

 

仕事内容は?

今までの流れ

2022.10.11発信のAmazon薬剤師の募集要項には次のように掲載されています。

■チームとしての職責
・ Customerへの正しい情報提供と適正販売を行う。
Amazon.co.jp上の医薬品商品説明に責任を持つ。
・ 医薬品、医療機器等の出荷業務を確認する。
・ 物流センターにおける安全および衛生に関する助言および安全衛生活動を実施する。

 

■Pharmacistとしての職責
・ 薬機法関連法規の遵守
・ 問い合わせが合ったお客様の症状により、お客様の求めている医薬品の服用可否の判断を行う。
・ 医薬品を適正に使用するための服薬指導、情報提供を実施する。
・ 医薬品の購入者ごとに提供すべき情報の範囲を判断する。
・ 医薬品の購入者から、医薬品副作用の苦情や相談を受け付ける。
一般用医薬品で対応できないと判断した場合、医療機関への受診を勧める。
・ コミュニケーションを通じ、副作用相談など、購入者のアフターケアを実施する。
・ 必要に応じてPMDAへの報告を実施する

 

今のところ、Amazonファーマシーで第一類医薬品を販売するときのカスタマー対応業務がAmazon薬剤師のメイン業務かと思われます。

参考
Amazonファーマシーでの第一類医薬品の購入方法はコチラ。

出典:Amazonファーマシー

 

Amazonファーマシーに就職すると、オレンジ枠の薬剤師の業務を担当することになりそうです。

 

こちらの文春の記事もAmazon薬剤師の仕事内容の参考になりそうです。

Amazonが第1類医薬品の取り扱いを開始。実際に注文してみた! | 文春オンライン

 

今後の流れ

2023年の電子処方せん解禁を受け、Amazonは処方薬のネット販売に参入するようです。
即ち、Amazonファーマシーに就職すると、処方薬のネット販売のプロセスに関わる業務を担当するのでないかと推測できます。

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基本条件・歓迎条件は?

2022.10.11発信のAmazon薬剤師の募集要項には次のように掲載されています。

■基本条件

1:薬剤師免許を有していること。
2:薬剤師としての業務経験1年以上。
3:対人販売(患者、顧客対応)の経験が1年以上。

 

免許取得前から薬剤師を確保する調剤薬局やドラッグストアとは違い、最低1年の社会人経験が必要です。

 

■歓待条件

1:社内他部署との業務対応経験
2:電話対応しながら、サイト内で調査や、記録をする程度のPCスキル
3:ドラッグストア・コールセンターでの経験
4:英語力(読み書き・会話)
5:インクルーシブなカルチャーへの貢献や多様性に富んだグループで働くことに対して前向きであること

 

歓迎条件としては、実際にOTC医薬品を取り扱うドラッグストアでの経験があることや、電話での応対が多くなることから、コールセンターの経験が求められています。
(コールセンター経験のある薬剤師ってなかなか見つからない気もしますが・・・)
調剤薬局のように薬剤師が先生と言われ、お金を払うはずの患者さんから「ありがとう」とまで言われる薬剤師の経験のみだと心が折れてしまうかもしれない、ということですね。
またAmazon外資系の企業ということもあり、英語の能力がある薬剤師は歓迎されるようです(ちなみに、Amazon薬剤師の求人はトップページが英語の会社からも紹介されています)。

 

 

Amazon薬剤師として働く方法は?

ここで気になるのがAmazon薬剤師として働く方法かと思います。
Amazon公式サイトをまめにチェックするものひとつの手段ではありますが、それが面倒な薬剤師はどうしたら良いのか?
Amazon薬剤師の求人をいち早く確認できる方法をご紹介します。

 

Amazonの採用情報をまめにチェックする

どうしてもAmazonで働きたい。そんな思いがあれば採用情報のチェックも苦ではないでしょう。

 

医療系以外の一般企業の求人を扱っている転職サイトに登録する

一般企業の求人を数多く持っているマイナビリクナビがおすすめです。
どちらも、就活生が必ず登録する就活サイトです。
また、マイナビにはAmazonの他業種の求人が掲載されています。

 

このような理由から、Amazon薬剤師の求人に応募したい方は「マイナビ薬剤師 」「リクナビ薬剤師」に登録するのが最低ラインかと思われます。
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